1922年徳島県生まれ。東京女子大学卒業。敗戦後の26歳のとき、家族を捨て出奔、小説家を志します。57年『女子大生・曲愛玲』で新潮社同人雑誌賞受賞、63年『夏の終り』で女流文学賞受賞、73年、平泉中尊寺で得度(旧名・晴美)。その後、『花に問え』で谷崎潤一郎賞、『白道』で芸術選奨文部大臣賞など次々に受賞。98年現代語訳『源氏物語』完結。2006年文化勲章受章。近著に『求愛』、『いのち』など。21年11月心不全のため99歳で逝去。
☆ ☆ ☆
愛とは、孤独とは、覚悟とは―。本書では、「愛」のほか、「生」「業」「無常」「老」「死」などをテーマに、新聞や雑誌での連載やインタビュー、法話から、心に響く言葉を厳選。柔らかな笑顔で人々を励まし、救ってきた著者の人生哲学が詰まった、珠玉の名言集です。